2018年5月度定例会

5/27(日)に森ノ宮医療学園専門学校で行われた5月度の定例会の模様をお伝えします。

病因論

病因論では人体に働きかけ病の原因となる六淫について、各々の特性を学びました。

 

儒門事親

今年度から新しく『儒門事親』の講座が始まりました。『儒門事親』は金元四大家の一人、張子和によって書かれたとされている本です。張子和はかなり攻撃的な治療法で知られ劉完素と共に「攻下派」として扱われます。

なぜそのような本を取り上げるかというと、八木先生のシステムで取り扱う「季節の治療」では外邪に対する処置が大変重視されるためです。日本の鍼灸ではどちらかといえば朱丹渓・李東垣からくる命門・相火学説に基づく考え方が主流であり、外邪の処置がおろそかになっていますが、内経・難経における外邪に関する記述の量の多さを踏まえると外邪に対する処置(瀉法)はとても重要です。

初回は張子和の経歴と『儒門事親』の成立経緯について主に取り扱いました。

 

実技

基礎科では八虚診と臍傍診を行いました。どちらも外邪の侵襲を検出するための重要な診察法です。

臨床科は汎用大鍼を用いた時邪処置のトレーニングです。時邪処置の配穴パターンには法則性があるためそう複雑では無いのですが、外邪の伝変を鑑別できなければ運用できません。そのため実際にペアで試しながら指導を受けました。

 

運気と温病

5/21の小満を境に季節が二之気(少陰君火)から三之気(少陽相火)へと移りました。その変化を実際の気候やこの一月の臨床の傾向・運気表と照らし合わせながら、三之気に予測される体への影響の予測と解説などをおこないました。

 

宋板傷寒論と実践本草経

今回の湯液は、桂枝去桂加茯苓白朮湯と芍薬甘草湯でした。芍薬甘草湯は筋肉の引きつりを治す漢方として有名で入手も容易ですが、桂枝去桂加茯苓白朮湯は一般にはなかなか入手しづらく、鍼灸師が傷寒論を勉強する中ではなかなか自分で薬効を体感することが難しい湯液です。そういった漢方を傷寒論を読みながら試すことができるのがこの講座の醍醐味です。

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