第11期 第3回定例会(2017/6/25)

6月28日、第11期の第3回定例会が開催されました。

 

10:30 基礎講座 蔵象論Ⅰ

 

基礎講座の蔵象論は蔵府そのものの働きではなく気・血・水などの循環物

・貯蔵物に焦点を当てて進みます。1回目は「精」、教科書では触れられない精の働きや古典特有の表現上の問題について解説が行われました。

 

11:35 臨床講座 運気七篇Ⅱ

当会の特徴である運気論ですが、その原典である素問の「運気七篇」と呼ばれる章は非常に難解で、それ故ほとんどの研究会では無視されている部分です。関西漢方苞徳之会ではそれらをシステム化はしていますが、臨床講座では運気七篇ではあらためて原典を読んで理解を深める試みを行っています。

 

13:35 実技

基礎科所属の会員は現代鍼法17手技の雀啄術、臨床科の会員は古代九鍼の鍉鍼の扱いについて実技を行いました。

当会で使われる鍉鍼は一般に普及しているものと形が異なります(写真右下の鍼)。これは故・八木先生が近年の発掘から判ってきた古代中国の金属加工技術から、「本来はこういう形ではなかったのだろうか?」と推測して考案されたものです。銀製で鍼体は細くやわらかくしなるようになっており、鍼尖は丸い粒状になっています。

 

 

14:45 臨床講座 運気と温病Ⅱ

当会の特徴として、古典を解釈していく際に四時(季節のこと)の変化に対する体の反応(気候の変化への備えや、季節が過ぎた後のからだの疲れ方など)への意識が強いことが挙げられます。

午後の臨床講座では改めて古典の中から四時について取り上げられているところをピックアップしていきました。

運気論を臨床で運用する当会の目玉講座の一つです。今年は三之気(6/21~7/22)の気候が暑湿と涼気が入り混じる気候だとなっており、その気候に対する先回りの治療について学びました。さて、実際の気候はいかがでしたでしょうか?

 

15:55 古典臨床 宋板傷寒論と実践本草経

傷寒論は鍼灸師にとっても非常に重要な書物ですが、本草を理解していないと難解な部分が多いため敬遠されているのが実情です。古典臨床講座では傷寒論を読み解きつつ、実際に生薬の味見を行い、薬を煎じて自分の体で薬効を体験するという貴重な経験ができます。